Claris FileMaker Cloud リリースノート

新機能および機能強化

Admin Console

• Admin Console および FileMaker Admin API にデータベースページをディスクにフラッシュする機能と、個々のファイルまたはサーバー上のすべてのファイルをフラッシュするオプションが追加されました。

• [バックアップメッセージセンター] ページで [すべてのメッセージを消去] ボタンをクリックすると確認ダイアログボックスが表示されるようになりました。失敗したタスクを含むすべての完了したタスクが削除され、元に戻すことができず、現在進行中のタスクには影響しないという警告がダイアログボックスに表示されます。

• 通常のデータベースダウンロードがメッセージセンターに表示され、バックアップおよび復元のタスクとともにダウンロード処理の進行状況と状態を監視できるようになりました。

• アップロードの進行状況がメッセージセンターに表示され、データベースファイルのアップロードの状態と進行状況を追跡できるようになりました。

• 取り除かれたデータベース保持ポリシーをこれまでの 15 日間ではなく最大 30 日間で設定できるようになりました。データが誤って失われることを防ぐため、デフォルトの保持期間が 7 日から 15 日に延長されました。用意されているオプションは 10 日、15 日 (デフォルト)、20 日で、カスタム範囲は 1 日から 30 日です。

システムメンテナンス

• 古いログファイル (「ownerchange.log」および「gateway*.log」) はシステムで使用されなくなったため、Admin Console の [ログ] タブから取り除かれました。

FileMaker Data API

• /validateSession エンドポイントが応答で isSessionInUse 引数を返すようになり、スクリプト作成および他のサービスとの統合のセッション状態を視覚的に確認しやすくなりました。isSessionInUse はセッションが使用中の場合は true を返し、セッションがアイドル状態の場合は false を返します。

FileMaker WebDirect

• 現在のセッションでデータが変更されると、ユーザがブラウザの戻るまたは進むボタンをクリックする、タブやウインドウを閉じる、ページを再度読み込む、またはリンクをクリックして移動する場合に警告ダイアログボックスが表示されます。これによりセッションの誤った終了を防いでより直感的なユーザエクスペリエンスを提供します。

• 右クリックのショートカットメニューがサポートされ、ユーザがショートカットメニューから直接コピー/貼り付けなどの一般的な操作にアクセスできるようになりました。さまざまな UI と状態管理の機能が強化されたことで、ドロップダウンリスト、ポップアップメニュー、ドロップダウンカレンダー、およびマスク付き編集ボックスなどの追加のフィールドタイプでも右クリックのショートカットメニューがサポートされるようになりました。

OData

• OData のオブジェクトデータのサポートの拡張により MIME タイプおよびファイル拡張子のマッピングが改良され、現在の制限されたセットからプラットフォーム全体で使用される FileMaker の包括的な拡張子ベースのマッピングシステムに移行しました。

• OData バイナリファイルのアップロードで Content-Disposition ヘッダを使用したカスタムファイル名の設定がサポートされ、アップロードされたファイルが「Untitled.jpg」のような一般的な名前ではなく元の名前を保持できるようになりました。

• OData 証明書の署名が更新され、ODBC および JDBC で使用されている実装と同様に MD5 ではなく SHA256 を使用するようになりセキュリティが向上しました。　

• OData で $apply システムクエリーオプション、集計変換 (AS)、標準集計メソッド (SUM、MIN、MAX、AVERAGE、COUNTDISTINCT)、および GROUPBY の変換などの集計拡張機能がサポートされ、SQL と同等の機能を使用できるようになりました。

• OData で検証ルールを使用してフィールドを値一覧に関連付けることで、値一覧の項目のエクスポートがサポートされました。カスタムフィールドアノテーションで値一覧の関連付けが指定され、カスタム値一覧には自動生成されたテーブルが使用されます。

セキュリティ

• FileMaker Cloud に DoS (サービス拒否) やその他の攻撃に対する追加のセキュリティ強化が含まれました。

修正された問題

FileMaker WebDirect

• レコード間を移動するときにテキストフィールドに前のレコードからキャッシュされたデータが誤って表示され、フィールドがクリックされるまで間違った内容が表示される。

• 同じレイアウト上のポータルがカレンダーアドオンで使用されているテーブルオカレンスのデータを表示すると、カレンダーアドオンが点滅し続ける。

• インタラクティブオブジェクトフィールドのショートカットメニューを無効にするオプションを選択してもショートカットメニューが無効にならない。

• 日本語の漢字を含む PDF を作成する場合、一部の文字が正しい日本語フォントではなく中国語フォントで表示される。

OData

• OData で Get (UUID 番号) の値を主キーとして含む URL が適切に処理されず、@odata.id URL 形式を使用してレコードの取得を試行すると構文エラーが返される。

• OData で非 ASCII 文字を含むテーブル名が適切に処理されず、テーブル名の処理でオメガ (Ω) を含む文字とその前の文字が無視される。

• FileMaker Cloud 2.21.0 以降、バージョン 20.3.2 では高速で実行されていた OData のフィルタ操作が、特に複数の「or」条件を使用する複雑なフィルタクエリーで著しく遅延する。

オブジェクトフィールド

• GetThumbnail 関数がオブジェクトフィールドの特定の HEIC イメージファイルのサムネイルの生成に失敗し、正しいサムネイルではなく疑問符が表示される。

• GetThumbnail 関数がインタラクティブオブジェクトフィールドに挿入された PDF ファイルのサムネイルを生成せずに疑問符を返す。

一般

• 無効な形式 (数字以外の文字を含む) の IP アドレスを IP アドレスフィルタ一覧に追加すると、無効な入力を適切に拒否せず 502 Bad Gateway エラーが発生して Admin Console にアクセスできなくなる。

• データベースファイルがバックアップから復元された場合、ファイル名のタイムスタンプにコロンが含まれ、Windows システム上でダウンロードしたファイルが展開されない。

新機能および機能強化

システム全体のローカルタイムゾーンのサポート

• すべての時間ベースの操作をより直感的に管理できるように、UTC の代わりにローカルタイムゾーンを使用するようにインスタンスを設定できるようになりました。このオプションを有効にすると、スクリプトスケジュール、バックアップ、ログ、および自動メンテナンスに影響します。

• ローカルタイムゾーンと UTC はいつでも切り替えることができます。ただし、切り替えるにはインスタンスを再起動する必要があります。変更は既存のスケジュールの実行時に影響するため、開始または終了時刻の調整が必要な場合があります。また、ホストの現在の日付または時刻を使用する計算を含む FileMaker スクリプトにも影響する場合があります。

• Admin Console の [構成] > [一般設定] タブの [システムタイムゾーン] で、[システムのローカルタイムゾーンを有効にする] を有効にします。

メンテナンススケジュール

• Admin Console にサインインすると、完全アクセスを持つスクリプトスケジュールの認証トークンが自動的に更新されるようになりました。これにより、トークンの有効期限が切れたときに各スケジュールを手動で更新する必要がなくなり、スケジュールは中断されることなく引き続き実行されます。

• 他のチームマネージャが作成した認証トークンを使用するスクリプトスケジュールの場合、そのチームマネージャがサインインせずにトークンが自動的に更新されなかった場合に備えて、それらのトークンの有効期限が切れる 60 日前に Admin Console に通知が表示されるようになりました。スケジュールの完全アクセスがある場合は、自分でトークンを更新できます。スケジュールに移動し、[編集] をクリックしてから、[保存] をクリックします (変更は必要ありません)。それ以外の場合は、通知に表示されたチームマネージャにサインインを依頼してください。

FileMaker WebDirect

• FileMaker WebDirect セッションのタイムアウトをこれまでの最大 60 分ではなく最大 180 分に設定できるようになりました。

セキュリティの向上

• セキュリティ強化のため、Node.js がバージョン 22.14.0 に更新されました。

新機能および機能強化

データベースファイルの完全な削除

• データベースファイルを再び完全に削除できるようになりました。この機能は一時的に取り除かれていましたが、完全削除の機能がより明確になるように改善されました。現在、[データベース] ページはファイルを取り除くオプションのみ使用でき、ファイルは [バックアップ] ページの [取り除かれたファイル] 一覧に移動し、必要に応じて後で復元できます。ファイルを削除するオプションは [取り除かれたファイル] 一覧でのみ使用でき、ファイルとその保存済みバックアップを完全に削除します。

• データベースを取り除くには:

  1. [データベース] ページで、データベースの隣にある をクリックしてから、まだ閉じていない場合は [閉じる] を選択します。

  2. データベースを閉じた後、 をクリックしてから、[取り除く] を選択します。

     確定すると、[バックアップ] ページの [取り除かれたファイル] 一覧にデータベースが移動します。ファイルは [バックアップ] ページ > [バックアップの設定] で設定した [取り除かれたデータベース保持ポリシー] に従って FileMaker Cloud によって完全に削除されるまで [取り除かれたファイル] 一覧に残されます。ただし、ファイルが保存済みバックアップに含まれている場合、それを反映するためにそれらのバックアップが保存されなくなるまで [取り除かれたファイル] 一覧にファイルが残されます。

• 取り除かれたデータベースを復元するには:

  1. [バックアップ] ページで [取り除かれたファイル] タブをクリックします。

  2. 復元するデータベースファイルを選択します。

  3. [バックアップを復元] をクリックします。

     暗号化パスワードの入力を求めるメッセージが表示された場合、データベースの暗号化パスワードを入力します。

  4. 復元するファイルの特定のバックアップを選択します。

     最新のバックアップは取り除かれた時点の共有ファイルを反映します。

  5. [復元] をクリックします。

     [データベース] ページに再び復元されたファイルが <ファイル名>_復元済み_<バックアップタイムスタンプ> というファイル名で表示されます。ファイル名を変更するには、 をクリックしてから、[名前変更] をクリックします。

• 取り除かれたデータベースを完全に削除するには:

  1. [バックアップ] ページで [取り除かれたファイル] タブをクリックします。

  2. 削除する取り除かれたファイルを選択します。

     すべての取り除かれたファイルを選択するには、表の見出しにあるチェックボックスをクリックします。

  3. [バックアップを削除] をクリックします。

     警告  次のステップで確定すると、選択したファイルとその保存済みバックアップはすべて完全に削除されます。この操作は取り消しできません。

  4. [完全に削除] をクリックします。

最大 30 日間の CPU 使用量および受信ネットワークトラフィック履歴の取得

• インスタンスの CPU 使用量および受信ネットワークトラフィック (バイト単位) が最大で 30 日前まで確認できるようになりました。この履歴データは Admin Console の次の場所で使用できます:

  • [ダッシュボード] ページの [システム使用状況] のグラフ

  • [ログ] ページの [ログビューア] (「gateway.log」ファイルを選択)。ログファイルをダウンロードして「CPUUtilization」および「NetworkIn」を含むエントリを検索します。

• [ダッシュボード] ページで、表示する日数と各データポイントが表す期間を設定できます。

再起動で最後に開いたデータベースのみを開く

• インスタンスの再起動後にすべてのデータベースを開くのではなく、インスタンスの再起動前に開いていたデータベースのみを開くことを選択できるようになりました。

• Admin Console の [構成] > [一般設定] タブの [起動設定] で、[最後に開いたデータベースのみを開く] を有効にします。

修正された問題

• FileMaker WebDirect: Google Chrome または Microsoft Edge の最新バージョンでフィールドにテキストを貼り付け (ペースト) した後フィールドの外側をクリックすると、テキストの最後の文字が誤って削除される。

• セキュア格納を使用して外部にデータを保存するように設定されていて [より少ないフォルダ] オプションが選択されているオブジェクトフィールドを含むデータベースのバックアップを復元すると、オブジェクトフィールドにファイルが見つからないというメッセージが表示される。

• アップロードおよび取り除かれるファイルの数が増えると特定のファイル操作のパフォーマンスが低下する。現在は、このような状況下でのファイルの復元およびバックアップのダウンロードのパフォーマンスは大幅に改善されています。

修正された問題

• FileMaker Cloud ホストが特定の非 ANSI 文字を含むファイル名のデータベースファイルを開けない。

取り除かれた機能

• FileMaker Cloud Admin Console の [データベース] ページで、データベースファイルを不可逆的に削除する [完全に取り除く] オプションが取り除かれました。

新機能および機能強化

FileMaker WebDirect

• モバイルブラウザの引っ張って更新オプションはデフォルトで無効になりました。

• OnObjectKeystroke および OnLayoutKeystroke スクリプトトリガが FileMaker WebDirect で部分的にサポートされるようになりました。Return、Enter、および Esc キーでのみアクティブになります。OnObjectKeystroke の場合、コントロールスタイルが編集ボックスのアクティブなフィールドオブジェクトのみサポートされます。

OData API

• OData が $expand 処理をサポートするようになりました。

• OData が in 演算子をサポートするようになりました。

• OData がキーの値および関数の引数の値の引数エイリアスをサポートするようになりました。例:

  • GET <ホスト>/fmi/odata/v4/<データベース>/Purchase(@p1)?@p1='2%2F%5C'

• OData がその他のオプション内で $select のネストをサポートするようになりました。例:

  • GET <ホスト>/fmi/odata/v4/<データベース>/Categories?$expand=Products&$select=Name,Products/Name

• OData が Edm.<タイプ> タイプのキャストをサポートするようになりました。例:

  • GET <ホスト>/fmi/odata/v4/<データベース>/Purchase(1)/Total/Edm.Int64

  • GET <ホスト>/fmi/odata/v4/<データベース>/Purchase(1)/Total/Edm.String

  • GET <ホスト>/fmi/odata/v4/<データベース>/Purchase?$filter=cast(Total,Edm.String) eq '6.99'

• OData のバッチ操作がサブ操作に継承される環境設定をサポートするようになりました。

FileMaker Data API

• データを書き込むとき、FileMaker Data API および [FileMaker Data API を実行] スクリプトステップで [データ入力時の値変更の禁止] オプションを上書きしたフィールドのデータの自動入力がサポートされるようになりました。リクエストで、新しい options.prohibitMode キーを script (この入力値の自動化条件を無視する) または user (この入力値の自動化条件に従う) に設定します。

• FileMaker Data API の使用量が制限に近づくと、FileMaker Cloud インスタンスがイベントを記録するようになりました。

スケジュール

• スクリプトスケジュールの [前回の状態] フィルタが更新されて [空白]、[スキップ]、[成功]、[失敗]、および [検証に失敗しました] の状態のみが含まれるようになりました。

通知

• 通知を個別にではなくすべて消去できるようになりました。

共有ファイルの制限の増加

• バージョン 2.21.0 より、共有ファイルの最大数が 125 から 256 に増加しました。

更新されたライブラリおよびパッケージ

• AWS SDK for JavaScript はバージョン 3 に更新されました。

• OpenSSL はバージョン 3.3.1 にアップグレードされました。

修正された問題

IP アドレスフィルタリング

• FileMaker Cloud インスタンスをアップグレードするとき、インスタンスが再起動するまで IP アドレスのフィルタリングが機能しない。

• 英語以外のロケールの場合、無効な IP アドレスのメッセージに 1 つではなく 2 つのエラー文字列が表示される。

新機能および機能強化

IP アドレスフィルタリング

• 特定の IP アドレスのクライアントにのみ共有 App の使用を許可するために、Admin Console の IP アドレスフィルタ一覧で IP アドレスを追加、編集、および削除できるようになりました。

• コンマ区切り値 (CSV) ファイルでアドレスをアップロードすることで IP フィルタ一覧を一括で更新することもできます。まず最初に、Address、Suffix、Note の列を含む CSV ファイルをダウンロードします。次に CSV ファイルを編集して既存のエントリを置き換えてアップロードします。

• IP アドレスフィルタリングを使用するには、Admin Console で [HTTPS トンネリング] および [HTTPS トンネリングを強制的に使用] も有効にする必要があります。その後すべての FileMaker Pro および FileMaker Go クライアントで同様に HTTPS トンネリングを有効にする必要があります。

• メモ  IP アドレスフィルタリングが有効な場合、クライアントの IP アドレスが一覧にあっても FileMaker Pro を使用して FileMaker Cloud ホスト上に直接カスタム App を作成することはできません。FileMaker Pro を使用してローカルにカスタム App を作成してからアップロードする必要があります。

HTTPS トンネリングを強制的に使用

• 以前は、HTTPS トンネリングを有効にすると、FileMaker Pro および FileMaker Go クライアントでも HTTPS トンネリングが有効になっている場合にポート 5003 ではなくポート 443 を使用したクライアント接続でのみトンネリングが有効になりました。現在は FileMaker Cloud Admin Console で [HTTPS トンネリングを強制的に使用] を有効にしてポート 443 を使用した安全な接続のみを受け入れることができるようになりました。

• このオプションが有効になっている場合、すべてのクライアントで HTTPS トンネリングも有効になっている必要があります。「一般設定の変更」(FileMaker Pro ヘルプ) および「ホストへの HTTPS トンネリングの有効化」(FileMaker Go ヘルプ) を参照してください。

バックアップ

• バックアップをラベルおよびタイムスタンプでフィルタできるようになりました。

• 以前は、削除されたファイルのバックアップにはファイル名の最後に .delete が追加されていました。現在は削除されたファイルの最新のファイル名が表示されるようになりました。「削除日」列にはファイルが削除された日時が示されます。

Admin Console

• [バックアップ] タブの [バックアップメッセージセンター] で [すべてのメッセージを消去] ボタンをクリックすると、通知とバックアップメッセージを個別にではなくすべて消去できるようになりました。

• [構成] > [一般設定] タブでサーバーを再起動できるようになりました。

更新されたライブラリおよびパッケージ

• 次の Node.js パッケージが更新されました:

  @babel、@types、aws-sdk、body-parser、braces、busboy、bytes、cookiejar、ejs、engine.io、express、fill-range、http-errors、mochawesome、passport、qs、raw-body、socket.io、toidentifier、xml2js

• Angular はバージョン 16 に更新されました。

• 廃止予定の swagger-tools Node.js パッケージは @jeffe95/swagger-tools パッケージに置き換えられました。

修正された問題

• 日本語のみ: Admin Console の通知でファイル名が長い場合ファイルダウンロードの状態と [ダウンロード] が 2 行に分かれて表示される。

• ログビューアでログの表示の書式設定が不適切でタイムスタンプがメッセージテキストに表示される場合がある。

• FileMaker WebDirect でレイアウトから PDF を作成する場合、Helvetica フォントで書式設定された文字が PDF 出力に含まれない。

• Admin Console で、ファイル名でデータベースやバックアップをフィルタする場合、ダブルバイト文字を入力するとフィルタがすべてを返す。

新機能および機能強化

• HTTPS トンネリングが FileMaker Cloud でサポートされるようになりました。Admin Console > [構成] > [FileMaker クライアント] で、FileMaker Pro および FileMaker Go のセキュア接続トンネリングをポート 5003 ではなくポート 443 で有効にできるようになりました。FileMaker Pro と FileMaker Go の対応する HTTPS トンネリングオプションも有効にしてください。FileMaker Cloud ヘルプの「HTTPS トンネリングの有効化」を参照してください。

修正された問題

• スクリプトを使用して FileMaker WebDirect レイアウトを PDF に印刷すると一部のフォントが欠落しているために PDF 内の一部のテキストが適切にレンダリングされない。

• FileMaker Admin API Update (更新) 呼び出しでデータベースを更新するとデータベースサーバーが応答を停止する。

• 週次自動メンテナンススケジュールが実行されない場合がある。

• 自動メンテナンスがスケジュールされていて自動メンテナンス開始時刻にタイムゾーンが設定されていない場合 Admin Console が応答を停止する。

新機能および機能強化

• このリリースでは FileMaker Cloud 内で最新ニュースを直接通知します。

• FileMaker Cloud インスタンスが ARM ベースになりパフォーマンスが向上しました。

• 新しい FileMaker Admin API GET databases/download/{db_id} エンドポイントを使用するとデータベース ID でデータベースをダウンロードできます。

• Admin Console の [ログ] ページにある [サイドバーを折りたたむ] および [サイドバーを展開] ボタンを使用すると、ログのページ全幅での表示や、通常の表示に戻すことができます。

• FileMaker WebDirect: モバイルブラウザの引っ張って更新オプションはデフォルトで無効になりました。

• FileMaker Cloud にアップロードされたカスタム App で AI 関連のスクリプトステップと関数がサポートされるようになりました。

  FileMaker Pro リリースノートを参照してください。

修正された問題

• Ubuntu: オブジェクトデータを PDF として保存するとシステムメモリが使用されて解放されない。

• 特殊なケースで FileMaker Cloud インスタンスの再起動に失敗する場合がある。

• 「server.pem」ファイルが作成または使用されない場合がある。

• FileMaker Cloud は特別に作成された悪意のあるコードをコンパイルする際にコード実行が脆弱になる場合がある。

• サーバー上で [URL から挿入] スクリプトステップを実行すると GnuTLS エラーが返される。

• FileMaker WebDirect: レイアウトの CSS が完全にロードされず、レイアウトオブジェクトが正しく表示および/または機能しない場合がある。

• テンポラリデータベースファイルにエラーが発生すると FileMaker Cloud データベースが応答しなくなるか予期せず閉じられる。

• この更新は重要なセキュリティ修正を提供します。

• 返されたログインエラーが HTML エンコードされていないため反射型 XSS (クロスサイトスクリプティング) 攻撃が可能になる。

新機能および機能強化

• Admin Console の [構成] > [一般設定] で、毎日の自動メンテナンスの時間を変更できるようになり (自動メンテナンス設定)、ユーザがインスタンスに接続されていない時間帯にメンテナンスをスケジュールできるようになりました。

• Admin Console の [構成] > [一般設定] で、週次自動メンテナンスを有効にできるようになりました (自動メンテナンス設定)。週次自動メンテナンスを有効にするとメンテナンスを強制実行する曜日を選択できます。この間はすべてのデータベースとすべてのスクリプトが停止され、すべてのユーザの接続が解除されます。データベースが再起動して週次メンテナンスが完了した後にユーザは再接続することができます。毎日の自動メンテナンスは引き続きスケジュールどおりに実行されます。

• データベースを復元またはバックアップする際に、FileMaker Cloud に進行状況が表示されるようになりました。

• データベースとバックアップをアーカイブ済 zip ファイルでダウンロードする際のパフォーマンスが向上しました。

• Admin Console の [バックアップ] > [バックアップの設定] で、必要に応じてバックアップ設定をカスタマイズできるようになりました。次のものが含まれます:

  • 削除されたデータベース保持ポリシー: 削除されたデータベースのデフォルトの保持期間は 30 日から最大 15 日に短縮され、1 日から 15 日までの範囲でカスタマイズ可能です。この変更により S3 ストレージの使用量が最適化されてバックアップ一覧の読み込みパフォーマンスが向上します。

  • バックアップ保持ポリシー: バックアップの保持期間は 30 日のままで、1 日から 30 日までの範囲でカスタマイズ可能です。ユーザが保持ポリシーを短縮した場合、オプションで S3 ストレージの使用量が最適化されてバックアップ一覧の読み込みパフォーマンスが向上します。

  • 暗号化されていないバックアップをダウンロード: [暗号化されていないバックアップをダウンロード] を有効にするとダウンロードされたバックアップは暗号化されません。この機能はダウンロード可能なバックアップのランタイム復号化を容易にするため EAR (保存データの暗号化) キーを取得する必要はありません。これはバックアップにのみ影響します。Admin Console の [データベース] からのファイルのダウンロードは変更されません。

• Admin Console の [バックアップ] で、[今すぐバックアップ] をクリックしてオンデマンドでバックアップを実行できるようになりました。

• Admin Console の [バックアップ] > [バックアップメッセージセンター] で、バックアップ復元タスクのリアルタイムの更新状態にアクセスできます。この機能強化には次のものが含まれます:

  • 進行状況の監視: バックアップ復元タスクの進行状況を監視できます。これは大きなバックアップファイルをダウンロードする場合は特に便利です。これによりタスクがいつ完了したかを確認しやすくなります。

  • タスクの分類: メッセージセンターはファイル名、タスクの開始時刻、および状態を示す次のタスクカテゴリを提供します:

    • 進行中/成功: 進行中のタスクまたはエラーなしで完了したタスク。ダウンロードタスクが成功したら、バックアップをダウンロードできます。

    • 失敗したタスク: エラーが発生したタスクまたは中断されたタスク。失敗したタスクは効率的に再試行できます。

修正された問題

• OAuth 2.0 プロバイダを使用して電子メールを送信すると、電子メールが送信されずアクセストークンを生成できないというエラーが返される。これは FileMaker Pro で電子メールの送信を試行したとき、または FileMaker Cloud で電子メール通知の送信を試行したときに発生します。

• Admin Console からのログのダウンロードで、アーカイブされたログのダウンロードに失敗する。

• データベースを直接ダウンロードする際にストレージがマウントされていない場合、ダウンロードの開始に失敗する。マウントされていない場合はストレージのマウントが試行されるようになりました。

• FileMaker Data API セッションが終了するまで FileMaker スクリプトの変更が FileMaker Data API クライアントで反映されない。

• FileMaker Admin API で FileMaker Cloud バージョン 2.20 がバージョン 2.19 と誤って表示される。

新機能および機能強化

• Admin Console の [バックアップ] で、任意のバックアップタイプのバックアップをダウンロードできるようになりました。Admin Console の [バックアップ] > [削除されたファイル] で、削除されたファイルの暗号化パスワードを復元して表示することもできます。

• 古いログはローテーションで一定期間保持され、Admin Console からアクセスしてダウンロードできるようになりました。

• Admin API GET serverinfo 呼び出しが最適化されて変更されない値のクエリーが繰り返されなくなりました。

修正された問題

• FileMaker Cloud のインスタンスの再起動に失敗する場合がある。

• アップグレード後に FileMaker Cloud インスタンスが数分以内に誤って 2 回再起動する。

• FileMaker Pro 19.6.1 が FileMaker Cloud に接続できない。

• FileMaker Pro を使用して FileMaker Cloud に接続すると破損したローカルキャッシュファイルにより共有 App を開くことができない。

• ローカルコンピュータがスリープ状態から復帰したときに FileMaker Pro が FileMaker Cloud への再接続に失敗する。

• ローカルコンピュータで「ForceReconnectSyncOfEverything」オプションが有効になっている場合、FileMaker Pro を使用して共有ファイルに 2 度目に接続した場合に誤ってデータベースのサインインが要求される。

• 大文字の電子メールで外部アイデンティティプロバイダを使用して署名すると、有効なアカウントにサインインせずに誤ってエラーメッセージが表示される。

修正された問題

• この更新は重要なセキュリティ修正を提供します。

新機能および機能強化

• Admin Console の [バックアップ] > [共有ファイル] および [削除されたファイル] で、ファイル名でバックアップを復元できるようになりました。復元するデータベースを選択し、復元するタイムスタンプを選択できます。

修正された問題

• FileMaker Cloud Admin Console で、ファイル名に日本語、韓国語、中国語などのダブルバイト文字が含まれている場合 FileMaker Pro ファイルのダウンロードに失敗する。

• Admin Console で FileMaker Pro ファイルを数回ダウンロードした後動作しなくなる。

新機能および機能強化

• FileMaker Cloud Admin Console の [サブスクリプション] タブが取り除かれました。サブスクリプションを管理するには、Claris Customer Console の [サブスクリプション] タブを使用してください。

修正された問題

• 保存済みバックアップのラベルに誤ってアラビア文字が表示される。

新機能および機能強化

関数およびスクリプト

• FileMaker Cloud 上で ReadQRCode 関数が使用できるようになりました。

• [FileMaker Data API を実行] スクリプトステップで dateformats 引数がサポートされるようになりました。

• FileMaker Cloud で実行されるスクリプトで [エラーログ設定] スクリプトステップがサポートされるようになりました。

• FileMaker Data API で [レコードを PDF として保存] スクリプトステップがサポートされるようになりました。

• FileMaker Cloud はスクリプトイベントを「Event.log」ファイルではなく「scriptEvent.log」ファイルに保存するようになりました。Admin Console の [ログ] タブを使用して「scriptEvent.log」ファイルを表示およびダウンロードできます。

Java

• Vaadin がバージョン 8.18.0 に更新されました。Java はバージョン 17 を使用するように更新されました。

• Ubuntu: JRE (Java Runtime Environment) の代わりに JDK (Java Development Kit) 17 がインストールされるようになりました。

OData

• SchemaVersion が $metadata 応答に含まれるようになりました。現在のものではないスキーマバージョンの要求は拒否されるため、$schemaversion クエリーオプションを使用してスキーマが変更されたかどうかを判断できるようになりました。

• OData が PUT/POST/PATCH/DELETE $ref 操作とエイリアスもサポートするようになりました。

一般

• データベースが閉じられるプロセス中は新しいクライアントの接続がブロックされるようになりました。

• Admin Console でスクリプトスケジュールの一覧をフィルタしてソートできるようになりました。

修正された問題

FileMaker WebDirect

• レイアウトにボディパートがない場合にレコードをソートすると集計パートが表示されない場合がある。

• 対象レコードにレコードがない場合、リスト形式オブジェクトが更新されない。

• リスト形式で、ナビゲーションパートが存在する場合に最初のレイアウトのロード中にフッタパートが表示されない場合がある。

• XSS (クロスサイトスクリプティング) の脆弱性が解決されました。

FileMaker Data API

• FileMaker Data API のレイアウト名リクエストへの応答にテーブル名が含まれない。

• ポータルの [最初の行] 設定がポータルのレコード数より大きい場合、FileMaker Data API が誤った foundCount と returnedCount 値を返す。

• FileMaker Data API が繰り返しフィールドを含むレイアウトに関する誤ったメタデータを返す。

OData

• テーブル名またはフィールド名に日本語の文字が含まれている場合に一部の OData クエリーオプションがエラーを返す。

• フィールドの改行が「\n」として返されずに JSON 解析エラーが発生する。

パフォーマンス

• [セッション識別子の設定] スクリプトステップを使用してセッション名を変更する頻度が高いと fmshelper プロセスのメモリが必要以上に増加する。

一般

• スケジュールが失敗した場合、[前回の実行] 値のタイムスタンプがスケジュールが最後に失敗した時間ではなくスケジュールが最後に正常に完了した時間を誤って反映する。

• 共有ファイルのデータソースがグローバル変数の内容から設定されている場合に集計フィールドの内容が表示されない。

• 復帰されたトランザクションのシリアル番号が誤って増分された後、通常のレコード作成の増分が止まる。

• スクリプトトランザクションの実行中に呼び出された場合に OnRecordCommit などのスクリプトトリガが実行されない。

• FileMaker スクリプトのフォルダと FileMaker スクリプトが同じ名前を使用した場合に FileMaker スクリプトスケジュールの実行に失敗する。

• トランザクションを復帰した場合でも、トランザクション中に作成された索引に削除されたレコードを含めることができない。

• GetContainerAttribute 関数がサーバー上で実行されたときに正しくない日付形式を返す。

• FileMaker Cloud で CSV ファイルを作成する場合にフィールド内の一部の後部文字列がエクスポートされない。

• Shift JIS でエンコードされたデータを含む CSV ファイルからのレコードのインポートに失敗する。

• サーバーから計算した場合に GetContainerAttribute 関数が写真の詳細を返すことができない。

• Admin Console のサインインページがバージョンアップグレード後にブラウザを自動的に更新しない。

• Claris Customer Console の [ホスト] ページで [一時的に Cloud コンピュートを再起動] をクリックした後にインスタンスのステータスが [オンライン] に変更されない。

• Admin Console: クライアントの IP アドレスにアクセスできない場合に例外が発生する。